歯周病治療
- 汚れを隅々まで取り除ける。
- 歯周ポケットが浅くなり、歯肉の腫れが少なくなる。
- 歯肉内に歯石が溜まりにくくなる。
- 歯の磨き残しが減る。
- 歯肉が下がり、歯が長く見えることがある。
- 知覚過敏が起こりやすくなる。
- 切開した部分が完全に治るまで数週間を要する。
- 外科手術後に麻酔から覚めた際、違和感や痛みを感じることがあります。
- 狭心症・心筋梗塞
歯周病菌は血流を通じて全身を巡り、心臓に到達すると血管を狭めたり詰まらせることで、狭心症や心筋梗塞を引き起こす可能性があります。 - 心内膜炎
歯周病菌が心臓に侵入し、心臓の弁に付着することで心内膜炎を引き起こすことがあります。 - 脳梗塞
歯周病の患者は、脳の血管にプラークが詰まり脳梗塞を引き起こすリスクが非患者の2.8倍高いとされています。 - 糖尿病
糖尿病と歯周病は相互に影響を及ぼす生活習慣病で、糖尿病患者は免疫力の低下により歯周病にかかりやすくなります。
また、歯周病が進行すると、歯周病菌が血液中に入りインスリンの働きを妨げ、糖尿病の悪化を招くことがあります。 - 早期低体重児出産
歯周病菌による炎症が胎児の早産や低体重児出産のリスクを高めることがあります。 - 誤嚥性肺炎
歯周病菌が誤嚥により肺に入り込み、肺炎を引き起こす可能性があります。 - 骨粗しょう症
骨粗しょう症患者は、歯周病にかかりやすく、また歯周病の進行も早い傾向にあります。
初期段階の歯周病は、自覚症状がほとんどなく、知らず知らずのうちに悪化することがあります。
歯周病は、現在日本で最も多い歯の喪失原因とされており、成人の80％がこの病気に罹患していると考えられています。
定期的な健康診断を受けて、早期に治療を行うことが大切です。
歯周病の原因
「プラーク」という、歯と歯茎の間にある歯垢が、歯周病の主要な原因です。
プラークは、歯に付着した細菌やそれらの代謝産物で構成されています。白色または黄色がかった白色で、目で見て確認するのは難しいですが、蓄積が多いと舌で触れたときにざらつきを感じられます。粘り気があり、歯の表面にしっかりと付着するため、うがいだけでは容易には洗い流せない汚れです。
プラークに含まれる歯周病菌に歯周組織が感染すると、歯肉に炎症が起きて出血する歯周病に進行します。症状が進むと、歯周ポケットという隙間が深くなり、歯周病菌が骨を破壊し、最終的には歯が抜け落ちることもあります。早期の段階で対処することが重要です。
「歯周病」は歯垢中の細菌によって発症するため、プラークを除去することが予防に効果的です。しかし、自宅でのブラッシングだけでは口内の歯垢を完全に取り除くことは難しいため、歯科医院での定期的なメンテナンスを受けることが、プラークを効果的に除去するための推奨される方法です。
歯周病の進行度
健康な状態 |
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歯と歯肉の間にある「歯肉溝」と呼ばれる溝が1〜2mmであれば、歯肉は健康とされます。 |
～2mm |
歯肉炎 |
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歯垢や歯石の影響で歯肉に炎症が生じ、歯磨き時の出血などが見られる状態です。 |
2～4mm |
初期歯周炎 |
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歯肉の腫れや歯槽骨の始まりの溶解があり、歯磨き時の出血、冷たい物がしみる感覚、口臭などが現れます。 |
2～4mm |
中等度歯周炎 |
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歯槽骨がさらに溶けて、歯根の半分程度が破壊され、歯のぐらつきが始まる段階です。 |
4～6mm |
重度歯周炎 |
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歯槽骨の破壊が進み、歯を支えるのが困難になり、歯肉の後退や口臭が強くなる段階です。 |
6mm～ |
幸田歯科医院での歯周病治療方法
スケーリング（目に見える歯石の除去）
専用の器具で、目に見える範囲の歯石を取り除く方法です。
歯石が少なければ1回、多い場合でも2回の治療で完了します。
SRP（歯ぐきの中の歯石除去）
歯周ポケット内や歯の根元に付着した歯石やプラークを徹底的に除去し、歯周病の進行を防ぎます。
歯ぐき内の見えない歯石を取り除く繊細な治療のため、数回の治療が必要になることがあります。
歯周外科治療
進行した歯周病に対する外科的処置で、フラップ手術が含まれます。
歯肉を切開し、歯根に付着した歯石や感染組織を徹底的に除去する方法です。
一般的な歯周病治療では効果が不十分な場合に行われます。
〈フラップ手術のメリット〉
〈フラップ手術のデメリット〉
レーザーを使用した歯周病治療について
Nd:YAGレーザーは歯周病治療における有効性が認められている唯一のレーザー装置です。このレーザーの光と熱は、通常のスケーラーで届きにくい歯周ポケットの深い部分や複雑な形状を持つ内部にも到達します。
加えて、レーザーを用いた治療は通常の治療と比較してほとんど痛みがなく、酸化チタン溶液とPOICウォーターによる冷却効果で痛みを軽減し、麻酔なしでも治療が行えます。
レーザーを使った歯周病治療のメリット
歯周ポケットの奥深くまで届く
レーザーの光と熱は歯周ポケットの奥深くまで到達し、細菌を無菌化します。
従来の器具ではアクセスが難しい深い部位や複雑な部位の細菌を効果的に除去できます。
痛みがほとんどない
レーザー治療は痛みがほとんどなく、出血も少ないため、体への負担が軽い治療です。
患部の治癒が促進される
レーザーには細胞の再生を促し、組織を活性化させる効果があり、患部の早期治癒が期待できます。
治療時間の短縮
通常の歯周病治療は手作業でプラークや歯石を除去するため時間がかかりますが、レーザー治療はより迅速に行えます。
歯周病と関連が指摘されている健康問題
